SWDK3でXCD-V50CR(IEEE1394.bカメラ)を制御
市販IEEE1394.bボードにSWDK3をインストールし,IEEE1394bカメラと接続実験を行ってみました.この例ではIEEE1394b同士をIEEE1394bの9pinケーブルで接続しています.Asynchronous,Isochronousの通信に成功しました,順次情報公開の予定です.Isochronousは,適切な機器がないため未確認です.
Apple社のiSightでも動作を確認しました.
ボードは市販品を使用しました.LSIは米TI社のものが使用されています.背面には,IEEE 1394.a端子がふたつ,IEEE 1394.b端子がふたつ用意されています.
図 チップ
図 ボード背面
ケーブルを示します.両端とも9pinの端子です.
カメラとケーブルを接続した様子を示します.
単純に接続したところ,1394 Destop cameraのドライバが導入されました.しかし,そのドライバ動作しません.busドライバは導入されたようでしたので,SWDK3ドライバに入れ替えてみました.以降にカメラを接続する前と,接続後のとケーブルを接続した様子を示します.接続前は,SWDK3(DRV1394 Driver)は導入されていません.
図 カメラ接続前
一旦,SWDK3(DRV1394 Driver)導入しておくと,カメラを接続したときにSWDK3が導入されます.
図 カメラ接続後
カメラのFFFF F0F0060Cを読み込んでみます.
図 カメラ情報読み込み
SWDK3をS3200まで拡張しました.実際にカメラのスピードがいくつに設定されているか,1394b
カメラのIsochronous
channelとspeedを観測してみました.するとスピードは,S800(800Mbps),Isochronous
channelが0に設定されています.DDKがデバイス間スピードをS400までしか返しませんが,S800を指定してAsynchronous,Isochronous通信に成功しました.このケースでは,βポート同士で接続し,IIDCカメラをS800モードに設定しIsochronous通信で画像を表示してみました.なお,800Mbpsで通信するには一部レジストリ変更が必要です.標準ではS400までしかサポートされません.
このカメラはモードをたくさん持っていますが,もっとも簡単な640×480
8ビットモノクロモードでキャプチャしてみました.
特に凝った作りをしたわけでもないのに問題なくキャプチャできます.IEEE
1394.bを安価な市販PCIボードで体験できます.
なお,Apple社のiSightもIIDC準拠なのでIIDCカメラのテストには安価のため最適です.ただし,iSightではIEEE
1394.aのテストしかできません.